2014/02/13

青山ブックネット第2回 薈田純一写真展 「書棚」

大好評のうちに終了しました。

会期 2014年3月11~16日
会場 ギャラリーSPACEKIDS
(東京都港区南青山)
主催: Project279

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上作品: 薈田純一
旧江戸川乱歩邸 土蔵一階 階段下南棚 東正面 北棚

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展示風景撮影: 鈴木久美子(以下同)

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展示内容:

撮影空間の精密な測量と、棚ごとに撮影した写真を再構成する独自の手法で『書棚』をリアルに再現する写真家、薈田純一(わいだじゅんいち)を迎え、Project279の主催として、開催した作品展です。
撮影された書棚に並ぶ本は、題字まで克明に読み取ることができ、本(書棚)の持ち主をあたかもポートレイトのように浮かび上がらせました。
一般の目に触れることのない文学者の「書棚」、いまは存在しない書店の「書棚」が、ギャラリー空間にリアルによみがえりました。
展示作品には、「安部公房の書棚」など今回が初めての展示となる「書棚」写真も含まれ、文学への共感、写真への関心、書棚(本の並び)への興味、さまざまな想いを抱く人々に味わっていただける写真展となりました。

/高安正樹(Project279)


展示された「書棚」写真:
 
「江戸川乱歩の書棚」
 
「安部公房の書棚」
 
「立花隆の書棚」
 
「松岡正剛による<松丸本舗>の書棚」
 
「リービ英雄の書棚」
 
「温 又柔(おん・ゆうじゅう)の書棚」
 
「李 良枝(い・やんじ)の書棚」

写真家 薈田純一のコメント
私が「書棚」へ惹かれる理由。
 
 書棚は不思議なもので、もしかすると持ち主以上に持ち主を語ってしまう。それは持ち主のパーソナルなところとパブリックなところ両方を反映する本や思い出の何かがそこにおさめられているからだろう。カンディダ・ヘイファーの『LIBRARIES』の前文で、ウンベルト・エーコが言っているのだが、「図書館は、本をよりよく選び、読まれるために陳列されているというよりは、”隠す”ことをしている。つまりとても意味のある文書やインキュナブラのようなものが発見されるのはどこかというと、それは図書館である」と。もちろんそこまで大それた話ではないにしても、書棚には、写真や、しおり、ラブレターにへそくりまで、たしかに隠されている時がある。それにもまして、一冊の本を書架から抜き出す時にあふれ出る、記憶や思い出。それはだれの本棚であっても、見る者の興味を引く背表紙を見つけた時、その人、その人のパーソナルな何かを喚起してやまない。

薈田純一/わいだじゅんいち プロフィール
 
外国通信社勤務後「偶景(突然よみがえる日常では忘却された記憶)」をテーマに撮影をはじめる。現在は書棚を中心に取り組んでいる。代表作に『松岡正剛の書棚・松丸本舗の挑戦』(撮り下ろし)『立花隆の書棚』(著者・立花隆 写真・薈田純一)など。